2015年12月21日

木梁のモックアップ

12月15日に、木梁のモックアップ確認のため、福島県の工場に行ってきました。
現場でスムーズに施工が行えるよう、施工手順、納まり、張力管理方法などを事前に検討するためのもので、
東京から意匠と構造の設計者、陸前高田からゼネコン担当者が集まり、木工事施工者と共に確認します。

今回は校舎棟1階の木梁を試作していて、材料は実際に使用する、地元産の気仙杉です。
節の多さや接合方法、張力導入位置の違いによる差異を確認するために、3本のモックアップを作っています。

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横から見るとこのような形。全長約9mで、3本の材を繋いで一本の木梁をつくっています。

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材のジョイント部分です。
二つの材に入ったスリットにプレートを渡し、ボルトやドリフトピンを使って繋いでいます。

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ボルトよりもドリフトピンの方が、施工上も構造上も良さそうだということになりました。
今回は、写真のように180mm×60mmの材を二段重ねにします。


こちらは吊り下げた木梁を下から見た写真です。
実際にはもう少し細かいピッチになるのですが、教室の天井には、このような杉の木目が見えてきます。

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チェーンブロックや土のうを使って、木梁に張力を導入してみます。
土のうは木梁の上に乗ってくる仕上げ重量分を見込んでいます。
2枚目の写真が実際の屋根形状とほぼ同じですが、緩やかな曲線で、木ならではの柔らかさが感じられますね。

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また、工場では既に体育館に使用する木梁が製作されています。
こちらは、岩手県産カラマツの集成材です。
梁せいが800mmにもなる集成材ですので、迫力がありますね。

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実際に使われる材料を目の前にすると、出来上がる空間の想像が、ますます膨らみます。
みなさまも少しづつ新校舎の様子をご想像頂けていますでしょうか?

現場では1階の躯体が立上り、校舎棟2階の掘削工事が進んでいますので、
また近日中にそちらの様子も記事にしたいと思います。



sasaki/SALHAUS
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2015年12月10日

金属屋根のモックアップ視察

12月8日に、屋根のモックアップ(実物大の試作品)を確認しに、メーカーの工場に行ってきました。
高田東中学校の屋根は反り屋根(逆R)のため、金属が曲面に追随できるか、しわが寄らないか、などを確認します。

まずは、反り屋根の下地を用意します。

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半径50mの逆Rです。これは、体育館の屋根の曲率になります。
かなり緩やかな曲線ですね!
ちなみに、校舎の屋根で曲率が一番きついところは、半径41mになります。

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下地には既に板金取付け用の金物が取り付けられ、金物に板金をはめていきます。

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板金自体は曲面加工をしている訳ではなく、平らな板です。
下地になじませながら金物にはめていくことで、逆Rの屋根をつくります。

左右の板金をはめた後に、接合金物部分にキャップをして完了。

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見え方を確認するために、吊り上げてみました。

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板金は問題なく逆Rの下地に追随できそうです!
よれやたわみもなく、綺麗に仕上がりそうで、良かったです。

ちなみに、曲率は異なりますが、教室の屋根の角度を再現してみました。

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どうでしょうか?
メーカーにお願いして、次は半径41mの試作品も作ってもらうことにしました。

ちなみに、モックアップは、平板のブラウン色と波板のライトグレー色で作りましたが、色はまだ決まっていません。
さて、何色になるでしょうか?


次週はいよいよ、木梁のモックアップを視察に行きます!


tochi/SALHAUS
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